カーセキュリティー製品の取り付けについて

1.カーセキュリティー(アラーム)の取り付け施工には 高度な技術が必要

 カーセキュリティー製品の取り付けは、「盗難防止装置」として売られている物について、特に走行中エンジン停止の機能を持っている為、一部のメーカーでは取り付け技術を検定し資格制度を設けている物も有ります。

 これらの盗難防止装置施工にはかなりの技術・経験が必要であり、時間や手間もかかり慎重な作業が要求されます。そして特殊工具や取り付け設備、研究、高度な技術を持つインストーラーの育成等かなりのコストがかかり、結果的に工賃が若干割高になるのです。

 アルバイトやセキュリティの装着経験・知識の無い人に任せられる内容では有りません。間違った装着や施工は、最悪の場合車両火災や車自体重大な損傷を受ける可能性があります。

悪い取り付け例

 ← 最悪の施工例。

 配線がむき出し状態であり、全てにおいて 素人以下の取り付けがされている。本体丸見え。安易な場所。 結線もいい加減。エレクトロタップ使用。

  あなたの車にこの様な取り付け施工(インストール)がされたら・・・ あなたは冷静で居られますか? (--;)

2.カーセキュリティー装置はカーディーラー等で装着してもらえるか?

 これはハッキリ言って技術的に無理でしょう。簡単な素人にも装着出来る一体型等のアラームは装着してもらえる所(勿論有料)も有るようですが、基本的に整備士でもアラームの装着は困難です。実際に頼んで見て下さい。断られます。

 これはセンサーの装着場所等豊富な経験が必要であったり、複雑な電気回路の知識が必要だからです。一部のディーラーでアラーム取り付けの受け付けをしていますが、実際にはセキュリティプロショップがディーラーから作業を依頼されて行っていますし、ディーラー自体が信頼出来る専門ショップに依頼するか、オーナーにショップを紹介をしています。

3.カーセキュリティ専門プロショップの存在をご存知ですか?

 では、カーセキュリティー製品は何処で取り付ける事が出来るのか?安価な「盗難警報装置」は大手量販店のカーショップでも装着出来ます。しかし、「盗難防止装置」を装着する場合、事情は変わってきます。

 何故ならば・・・高度な取り付け技術を必要とするアラーム製品は、メーカー自体が代理店を通し技術力等を認定したショップのみ商品を供給しているのです。ですから、通常その製品メーカーのHP等で紹介されている認定販売店を探すしかないのです。

 また、その認定店の中でも技術力の差はかなり有るのも事実です。特にその中でもアラーム製品の装着に特化したセキュリティ専門プロショップが存在します。
大手量販店のカーショップとカーセキュリティ専門店の違いは何か?それはインストールの方法に差が有ります。

 大手カーショップでステレオやカーナビを取り付ける場合、まず基本的には車自体の既存の配線を大胆に切断する様なリスクのある取り付けは通常極力致しません。

 原則的にはカプラーをかましたり、多少の分岐配線は行いますが、最悪の場合(問題が発生した場合)元に戻せる様な範囲の施工しか基本的にしないのです。

 一方、セキュリティプロショップはどうでしょう?オーナーの許可を得て車体へのビス打ち込みや穴あけ加工、配線の切断や半田付け加工等大胆に行います。ハッキリ言えば、車の電装系の改造になるのです。この差こそ、まさに専門店の違いなのです。

  カーセキュリティプロショップとは名前の通りセキュリティ製品取付け販売をメインとして販売しているショップです。他の一般的な正規販売店と比べ、技術力のアドバンテージを持つ取り付け技術を持っています。

  しかし、最近は超有名店でもベテランインストーラー自らがインストールを行うショップが少なくなって来ました。有名店だからと言って安心して任せたのに、実際には経験少ない(見習い)インストーラーが全て任され施工を行っていてトラブルを引き起こすケースも発生しています。

 誰が実際にインストールするのか?しっかり確認する必要が有ります。有名店の名前だけに拘るのは間違いです。

  また、アフターサービスについても十分な確認が必要です。カーセキュリティの不具合は放置出来ない問題です。予約無しでも直ぐに対応して貰えないお店は避けましょう。アフターサービスが予約制などと言うのは論外です。

  それから、遠くのショップより近くに有るショップがいざと言う時安心です。過去には数少ない有名ショップに遠方からわざわざ取り付けに足を運ぶ時代が有りましたがそれは昔の話です。(私がそうでした)

  下記にご紹介するカーセキュリティープロショップ様は、取付経験年数10年以上のベテランインストーラーの方が実際に現役でインストールを行っているプロショップです。安心して任せられます。

愛知県 スピリット 「他店には無いオリジナルのトラップ、センサーをインストールしてくれる専門店」
自動車盗難多発地帯「愛知県」名古屋に店舗を構えるプロショップ。

4.技術力の違いとは?

 では、具体的なショップの技術力の違いとは何でしょうか?それはスマートキー装着車のリモートエンジンスターター機能の対応。コンフォート機能の連動作動等などです。最近の車は技術の進歩が著しく、研究熱心なショップはいち早く対応を成功させています。

  例えば・・・リモートエンジンスターター機能でエンジンをかけたのにも係らず、車に乗車してキーを差し込み、回そうとするとキーやハンドルにロックがかかっていて、結局エンジンを停止して通常通りにエンジンを始動し直さなければならない運用を強いられてしまうと言う場合も有ります。

  アラームの機能上の問題で、全てが完全に対応出来ると言うものでは有りませんが、何処まで対応しているのか?を確認する事により、そのショップの技術レベルを確認する事が出来ます。

5.外車への施工工賃が高いのは何故か?

国産車に比べ外車の一部には特殊な技術・施工が必要な場合が多々有ります。
例えば・・・

・ 簡単に内装を剥せない構造。(手間がかかる施工が要求される)
・ 国産車の多くのドアロック方式がマイナスアースに対し、そうではない車も有る。→特別に回路を作成し、組み込む必要性が有る。

 勿論この様な回路は元々の製品パッケージには含まれていません。それこそが工賃、いえ、部品の追加による割増料金なのです。実は外車だけでなく、国産車でも工賃の差が有ります。それはアラーム取り付け施工上、ドアばらし等施工工程の差や、特殊回路の追加によるものです。

6.正規代理店・販売店の役割

 この問題はCLIFFORDやVIPER等の外国製品のみの問題です。国産製品(Grgo・ゴルゴ、パンテーラ)では正規販売店のみしか基本的に取り扱っていません。海外輸入製品の場合は注意が必要です。

  正規販売店はカーセキュリティーの装着のみならず、国内発売前の製品評価・テスト、製品の仕様改善等を正規代理店を通してメーカーにフィードバックさせ、製品の改善・国内仕様化に貢献しております。また、代理店は正規販売店に対しての製品の安定した供給と製品の保証を担う役割を果たしております。(但し、代理店制度は現在少なくなってきました。)

  では、オーナー側のメリットはどうでしょう。製品に対してショップのみの保障ではなく、メーカーの保障が付く。取り付け技術に対する認定を受けた販売店のみ認定販売店になれ、かつ取り付け技術情報を販売店や代理店間でも交換している為、ある程度の技術レベルは期待出来る。

(注)専門ショップでも勿論施工をこなしている量により、技術レベルの差が有ります。

7.並行輸入品(正規代理店以外)のショップ

 これも海外製品のみの問題です。

  特に防犯度の高い製品では、取り付けも方法も複雑になり、それなりに高度な取り付け技術も要ります。製品メーカーも装着に関するセミナー等を行い、取り付けが問題なく出来ると認めたショップに対してのみ商品を供給しています。

 ですから正規代理店ではないショップでは取り付け技術に問題がある可能性が高いかも知れません。海外製品の場合、海外メーカーの豊富な技術情報(注意事項・バグ情報)も正規販売店しか流れません。

  並行輸入品を扱うショップは、ユーザーに対しては価格破壊とか、お客さんの立場になって商品を安く提供すると言う事を売り文句にしていますが本当でしょうか?

 何故販売認定制度が有るかと言うと、その取り付け技術を正規に認定する事も理由の1つですが、製品の宣伝・広告費の負担、メーカーとのアラーム自体の仕様改善・開発等に正規代理店や正規販売店は現場等の情報を提供し協力・改善しています。ですから直輸入店の販売とか取り付けは、単に目先の利益を上げるだけの営業であり長期的に考えればユーザーに不利益をもたらす事になる可能性も否定出来ません。

  それから、直接ユーザーが受ける不利益の可能性としては、製品自体の保証が無い。例えば保障期間内に壊れたとします。アラームは電子機器ですので、絶対に壊れないと言う事も言えません。そこで交換となるのですが、国内のメーカー・正規販売店・正規代理店は勿論並行輸入品など保障しません。

 それに日本国内に代理店を持つ海外のメーカーも、日本の代理店を通して販売した商品しか保障しないのです。そう、保障してくれるのは、その並行輸入業者しかないのです。もし、そのショップが廃業したり、保障する体力の無い経営状態・姿勢になれば終わりです。

  一方、正規販売店が廃業した場合、メーカーが他の正規販売店に協力を求め、ある程度のサポートは受ける事が可能です。安心を買う為の投資と言う事を十分に考えて下さい。

  そう言った意味では国内メーカーの製品には当然ながら並行輸入は勿論有り得ません。国産のカーセキュリティー製品にはこの様な問題も無く安心感が有ります。

8.そのショップの評判・応対の誠実さを伺う 重要なポイント!

 実際にそのショップで取り付けた人に聞いてみたり、ショップの人に取り付けをした事の有る車種・経験・台数、アフターサービスについて色々聞いてみる事をお勧めします。それから・・・取り付け費用を高額に取るショップだから安心とかしっかりやってくれるだろうと思うのは大きな間違いです。

  それから、過去には評判の良かったショップでも、今現時点ではどうか?と確認してみるのも重要です。接客態度や店員の身なり、言葉遣い、電話応対等も重要なポイントです。また、実際に自分の車の施工に関わるインストーラーの経験年数や技術レベルなどの確認もした方が良いかもしれません。

  まず、ショップに実際に行き、遠くからしばらくそのお店の様子を外から確認してみるのも良いと思います。

9.インストーラー(施工)の技術力とは?

 カーセキュリティーの取り付け施工は、単に製品の取り付けマニュアルに則って結線すれば良いと言う物ではありません。車の仕様によってリレーやダイオード、場合によっては回路を作成し活用します。それに車両の既存機能に影響を与えない事は勿論の事、いかに工夫して盗難対策を講じているかがポイントになります。

  但し、最近ではCAN-Busシステムの標準化により、インターフェースを利用する取り付けが急速に進んでいます。これによりカーセキュリティーのインストールはかなり楽になり、一部のショップだけが突出して技術が高いと言う売り文句は今後あまり有効では無くなってきそうです。(それでもインストーラーの経験が豊富でなければ安心は出来ませんが・・・)

10.トラップ(罠)とは

 窃盗犯の手口はある程度パターン化され、どの様な手口で犯行に取り掛かるか、ある程度解明されています。トラップとはアラームの仕掛けを無効化もしくは作動させないように行う犯行の手口に対して罠を仕掛け、発砲させる仕掛を言います。センサーは単に(過剰に)増やす必要は有りません。必要な場所に効果的な方法で仕掛ける事が望ましいと思います。センサーも増やし過ぎると失砲多発の要因となり、ショップによっては不要と判断する箇所も有ります。

  単純にトラップを増やすだけではなく、犯行手口をシュミレーションし、車への被害(破壊)を最小限に抑えるアラーム取り付け手法も一部のショップでは行っております。詳細は公表出来ませんが、犯行パターンによっては車に傷一つ付けられずに済む場合もあります。

 例えば物理的な手法で盗難防止対策強化を行うと、かえって修理費がかさむ様な破壊の被害を受けてしまう場合が有ります。そこで犯行のきっかけとなる部分に発砲させる機能(トラップ)を効果的に配置し、車の破壊を最小限に抑えます。実際にそのトラップが有効に働き、傷一つ付けられずに盗難を防いだ(未遂の)事例が報告されています。しかし、これも宣伝が上手いだけの有名ショップがあります。

11.DIYで取り付けをしょうと考えている方へのメッセージ

 簡単なカーセキュリティー(盗難警報装置)製品なら問題は無いと思われますが、もし貴方が経費削減のみを目的で行おうとしているのなら避けた方が良いでしょう。

 電気系統に興味が有りアナログ回路の知識が有り、趣味でインストールしたいと言う方は何とか装着は出来ると思いますが、それほどまでもなく挑戦する場合は避けた方が良いでしょう。車種によっては思った以上に難しいと思って下さい。

 センサー1つの装着でもコツが要りますし、車の電気系統を破損する可能性も有ります。細かく言えば弱電やアナログ回路の知識が必要ですし、単純な電流のON・OFFの世界では有りません。それにせっかく取り付けられたとしても、防犯度は貴方のレベル次第です。

 少しでも不安が有り、車の電気系統を絶対壊したくない人は初めからショップに任せた方が無難です。リスクを承知の上で挑戦して下さい。ちなみにアラーム製品には車種別ハーネスはタブーです。(車輌自体の盗難対策ならタブーです)

 何の為の装置か?!もう一度考えましょう!ちなみに私はDIYを否定しているのでは有りません。ご自分でなさる方は是非頑張って成功させて下さい。自分で自分の車を守るDIYでの取り付けも1つの選択儀で有り、私はその方達の成功を心から応援しています。

  但し、DIYを前提に購入する方は、購入前に必ずインストールマニュアル(英語)を見てから判断し購入すべきと断言します。日本語のマニュアルは殆どの製品には存在しません。自信が無いなら辞めて下さい。特にリモートスターター機能が有る製品では、場合によっては人を殺しかねません。

12.持ち込み品の取り付け

 昨今、YAHOOオークションや直接アメリカ等からアラーム製品を手に入れ、DIYで取り付けをしょうとして断念したり、自分で途中まで施工したが結局断念してショップに相談すると言うケースが増えてきています。

 ではその場合頼みの綱であるショップはどう対応してくれるのでしょうか?このケースの場合、まずショップでは断られるケースが多いです。しかし場合によっては稀に割増し料金にて装着してくれる場合もあります。

 一部の方は持ち込みだし安く手に入れたものだからショップが意地悪して作業料金を吹っかけられた!?とか、施工をして貰えないと一方的に憤慨される方が残念ながらいらっしゃるようです。でも、本当にその様な理由だけでしょうか?実はそうで無い場合が殆どです。

ユーザーからの立場ではどう感じているでしょうか?意見はこうです。
・ 正規販売店からの購入ではないので嫌がられている。
・ 自分のショップで買った製品ではないので利益にならないから断られた?

 では、ショップの立場からはどうでしょうか?
 正規品以外の商品(並行輸入品等)を扱った場合、正規販売代理店の資格を剥奪される恐れがある。

  正規ルートではない商品に対しては製品自体に保証が無い。
(ジャンク品の可能性が高い。アメリカでは一部ジャンク品が何の問題も無い商品として堂々と売られています。)

 初期不良が有ったとしても、持ち込み製品である以上代替品等提供出来ない。(メーカー保証が無いので交換不可)
(アラーム製品にはセンサー・本体等に不良がある場合が稀に有ります。)

  持ち込んだ製品が不良だったとしても、施工過程で壊されたとか、取り付け方法に問題があると言われてしまう可能性が高い。
(善意のつもりでの施工があだで返されるケースがある)

  アメリカではジャンク品(不良在庫)が特価で取り引きされている事がある。
(実際に米国DEI社では、VIPER製品の一部で不良商品が市場に出回り問題となっております。

  DIY施工時に既に車輌の一部に支障を与えている可能性が有る。
等など、ショップ側に立てばかなりのリスクが有ります。
あなたがもしショップの経営者であればどう対処しますか?

  私はYahooオークションや並行輸入(或いは直輸入)された方は、ご自分で装着すべきだと思います。安く手に入れたのはその方の勝手です。それを正規販売店(ショップ)が装着を拒んだりするのは社会的なルールに基づいた結果なのです。

 DIY派である方々も、この点については同じ意見を持たれています。 カーステレオが取り付けられる付けられないレベルの話しでは有りません。電気知識の必要性・リスクを承知の上でアラームを購入して下さい。(念の為再度書きます。→ 私はDIYの自由を否定してはいません)

  これらのリスクを承知の上で、多少工賃は持ち込み分割高になってもそれでもやってくれるショップはかなり親切なショップだと思いませんか?高額な金額を言われたら、それはそのショップではお断りしたいと言う意味に気が付いて下さい。

13.ショップとの上手な付き合い方

 アラームの装着方法はインストーラーが違うと手法(アラーム本体や配線の処理方法)が全く違う事も有り、当初装着したショップではなく他のショップへメンテナンスやバージョンアップをお願いする事は大変難しい事です。

 また、ショップ側に立っても、自分のオリジナルのトラップや手法(企業秘密)を他のインストーラーに見られてしまうとか、自分のお客さんが他のショップでメンテナンスを受けているとすれば当然気分は良くありません。正規販売店同士、技術的な情報交換等を行いそれぞれか協力し合って障害を克服する事も行っております。そのショップ間の繋がりや人間関係にヒビが入るかもしれません。ですからショップ側も出来るだけ避けたいのです。

  ですから、ましてや最初に決めるショップに関してはユーザーが慎重に決めなければならない重要な事と言えます。もし、ショップ替えを希望しても、そのショップが了承してくれるかは、そのインストーラーとユーザーに信頼関係がなければ難しいでしょう。(過去そのショップに受け入れの例が有っても決して強要してまですべきでは有りません)

 それから・・・万が一施工後不具合があったとしても、ショップが誠意を持って対応してくれたり、努力してくれているのなら、そのショップは信頼出来るショップとも言えますので、仲良く付き合うことをお薦めします。インストーラーは失敗や障害を乗り越え、更に自らの技術アップを目指しています。

14.ショップに過度な期待をしない事!

 カーセキュリティー製品の装着 = 改造 です。車体には穴を開け、純正の配線は切断もするのが当たり前です。もし、それが嫌なら施工は諦めて下さい。あなたにはアラームの装着は不向きです。勿論、私も自分の車に不要な穴を開けられたりするのは嫌ですが、しかし、施工上、必要な穴でしたら仕方がないと思います。

  ショップによっては入庫時の傷チェック等を行い、傷つき防止の為の養生シート貼りからシートカバー、ハンドルカバーの使用、フェンダーカバーの使用等、細心の注意を払って施工を行うところが増えてきました。しかし、全てのショップが恵まれたPIT環境を持っているわけではございません。設備的にも充実し安心して任せられるショップもあれば、そうでないショップもあって当然です。

  それから・・・車は外を走る物(道具)です。町を走行すれば飛び石で傷が付くのは当たり前、新車でも納車前には積載車で運ばれ必ずと言って良いほど傷は有ります。

 中古車や大手カーショップで既にカーナビ等を施工した場合は通常カーセキュリティプロショップの施工とは違い如何に短時間で何台装着するか?の世界で、クリップの破損や組み立て不良が有るのも事実です。それに比べればセキュリティプロショップの施工はかなり気を使っています。

 それにも拘らず指紋が付いていただとか、配線の小さなごみが残っていたとか、あまりにも神経質なクレームが有ると言う事実には正直閉口してしまいます。人間、指紋のない人なんかいませんって!(^^;)

15.取り付けに要する時間(期間)

 簡易型の「盗難警報装置」なら、大手カーショップでは実質2~3時間程度の時間が掛かります。これは当然普段あまりセキュリティ装置を取り付けていない人が、説明書を読みながら装着する為です。

 中級機以上の「盗難防止装置」の場合、大手カーショップですと7~10日間預かりの作業となります。これはオイル交換や他の作業の兼ね合いで、セキュリティ装置の取り付けに特化出来ない現状と、やはり専門ショップより技術・経験が少ない人が作業する為です。

  ではセキュリティ専門プロショップではどうか?中級機以上の商品でも単なる標準の取り付けなら1日に2台位は取り付けられるようです。しかし、この様な専門ショップでは単なる標準の取り付けはしていません。

 数々のオリジナル対策や工夫を凝らし、その作業にも時間を掛けてやってくれますので、1日1台位の時間が掛かります。但し、車種や仕様によっては2日以上掛かる場合が有ります。しかし、注意すべきは施工スピードだけにこだわらない事です。じっくりお客様の車を丁寧に施工してくれているショップも有るからです。

16.良く聞く「ポン付け」とは何か?

DIY?それ以下です!  一例として、「素人の人が取りあえずカーセキュリティーを車に装着した。」と言う装着状態を言います。

 つまり装置自体は正常に稼働していても、防犯度が非常に低い状態です。

 残念ながらカーセキュリティー製品を取り扱っている一部の正規販売店でもポン付けは有ります。

盗難防止装置の場合、このレベル程度の取り付けでは例え本体(装置)が高級機であったとしても、殆ど盗難防止としては役に立たないかもしれません。