カーセキュリティーのトラブル対処法

 カーセキュリティー(アラーム)装着後、オーナーが陥りやすいトラブルや設定の不具合、駐車環境に起因するトラブル対処法についての解説です。

1.誤報?失報?した場合の対処

 ほとんどのカーセキュリティー製品は、車から離れていてもその間、車に異常が有ったのか?無事だったのか?を知る事が出来ます。異常が発生していた場合はカーセキュリティーを解除する時、何時もとは異なった操作音やアンサーバックがある筈です。それにより異常が有ったと判った場合はまずは発報の履歴確認を行い、何故発報したのかを確認して下さい。

  そしてその原因が明らかに異常の発生ではなく失報(誤報)と疑われる場合は履歴を確認し、どのセンサーが反応したかを調べ、そのセンサーの感度を再調整するか?もしくは、ご自分では調整が難しい場合や判らない方はとりあえずセキュリティーのモードを切り替える(センサーバイパス)操作を行い、同じ様な発報が多発しないようにして後日販売店で再調整してもらう事をお勧め致します。

2.リモコン編 

① リモコンが利かない(操作出来ない)

★CLIFFORDの場合

  近くに無線機を使用している環境や、携帯電話、高圧電線の近く、お台場等のTV局付近、東京タワー等の近くでは、一時的にリモコンの利きが悪くなり、リモコン操作が不可能になる場合がございます。その場合、まずはリモコン操作をアンテナに近づいて行うとか、時間をおいて再度行う等試してみて下さい。

 それでも駄目なら緊急解除の方法しかございません。緊急解除を行う場合、ボタン操作は素早く操作するのではなく、確実に一押し一押し確認する位のつもりで行う事を心掛けて下さい。

  リモコンの利きが悪い状態が多発する場合、販売店へ相談される事をお勧め致します。稀にアンテナの同調に不具合が発生する場合がございます。また、リモコン内部の半田割れ等の接触不良も考えられます。

★ パンテーラのページャリモコンの場合

  電池を交換するのではなく、再度充電電池に戻し充電を行い一時的に回復したタイミングで操作して頂くか、予備リモコンを常時携行されることをお勧め致します。故障の場合は販売店でリモコンを新規の物に交換し、再度登録が必要となります。その時も予備リモコンが必要になります。

《重要》

東京タワー  海外メーカーのアラーム製品で問い合わせの多いリモコン操作不能問題。電波法の改正で早急なメーカー対応が必要と思われます。

 東京タワー、お台場(フジTV)、六本木(TV朝日)等の放送施設等の近くに駐車した場合、まったくリモコンが利かなくなり困ってしまったと言う相談者は増えています。

 この場合、カーセキュリティーのON・OFF操作が出来なくなり、緊急解除を余儀なくされたり手動でのロック操作が必要になる。地上デジタル放送開始に伴う影響かもしれません?

ちなみに国産製品ではこの様な相談・問い合わせは今のところ有りません。

② リモコンを無くしてしまった

  無くしたリモコン以外、全てのリモコンを持って販売店で再登録して頂ければ、無くしたリモコンでは操作が出来なくなり安心出来ます。

3.レーダーセンサー編

① レーダーセンサーが反応しない

  レーダーセンサーは夏の暑い日と冬の寒い朝等温度変化等により感度が変化します。元々レーダーセンサーはユーザー自身が感度を調整しなくてはならない場合があるセンサーです。

 それでも反応しない場合は確認方法が間違っていないか?です。

 例えばCLIFFORDの場合、アーム後10秒程度経過した後行います。アーム操作直後に行った場合はセンサー異常とみなされ反応しなくなってしまいます。

 また、CLIFFORDの場合は他のアラームと違い、判断まで行うセンサーですので、センサーに対して横方向の動きにはあまり反応しません。センサーに対し前後の動きで反応を確認します。

② レーダーセンサー感度が左右均等ではない

  極端に反応が異なる場合は取り付け位置の変更を行う必要性が有りますが、多少のレベルであれば車種によっては仕方が無い場合があります。

③ 周りに誰も居ないのにも拘らず警告が鳴る

  感度が過敏過ぎるか、もしくはセンサーの故障と思われます。感度を下げても警告が頻発する場合、故障を疑うのが有力です。

  雨に対してレーダーセンサーは感知します。特にVIPERは雨に対し比較的早い段階で反応します。CLIFFORDのプロキシミティセンサーなら判断能力も有る為、意外と多少の雨でも平気な場合が多いです。

  極端に屋根や外壁が狭い駐車環境ですと反応してしまう場合も有ります。この場合はモード切替を行い、センサーバイパスする必要性が有ります。

 車体カバー、近くに植物が風で揺れる、センサーライトが近くに有る等の環境も同様です。

4.バレイスイッチ・プログラムスイッチ編

① 操作しても受け付けてもらえない

  しっかりと、一押し一押し確認する様に押していますか?ボタン操作時には必ず何かをしてから操作する筈です。もう一度確認しましょう!

5.バッテリー交換編

①バックアップサイレンを装着しているが、バッテリーを外す場合の注意点は?

★ CLIFFORDのスマートセルフパワードサイレンの場合

  ディスアーム状態で、オートアーミング設定時はバレイモード状態で行って下さい。但し、バッテリー接続後、最初にアームした時にサイレンが鳴ってしまいます。その時は慌てずにサイレンを一度止め、ディスアームしてから再度アームすればOKです。

 但し、車自身の問題として、バッテリーを完全に外しますとアイドリングが一時的に不安定になったり、VRGSやカーナビに影響が出る場合がございます。詳しくはお車の取扱説明書や販売ディーラーへの問い合わせ、カーナビ取扱説明書等をご覧下さい。

★ VIPERのリベンジャーバックアップサイレン等の場合

サイレンに付いているキースイッチをOFFにしてから行って下さい。

6.衝撃センサー(ショックセンサー)の感度について

① 感度調整のやり方とレベルについて

  衝撃センサー(ショックセンサー)の感度レベルについては、皆さんからのご質問が一番多く、悩まれている思います。

  実際にセキュリティー専門ショップでも感度としては軽くコンコン!とノックした位の感じでは反応しません。若干ボディを気にする程度の衝撃でないと、警告音すら鳴らないのが普通です。 警報に至っては、結構ボディが凹むのでは?と心配になる位の強さで「衝撃」を与えなければこれも鳴りません。

  ちなみに叩くときはドアを叩いては駄目です。プロインストーラーはBピラーを叩いて感度を確認します。ドア内は空洞なので凹みます。(^^;)

以下、感度調整のコツをまとめました

衝撃センサーの感度を確認する場合、叩いてはいけない場所

衝撃センサーの感度を確認する場合、叩くのに適した場所